日本の不動産市場:不動産投資と投機

日本は80年代にバブル経済を経験していました。税制をはじめ、銀行などでは短期の不動産投資に対する規制が多くあります。
それを知らずに投資を行うと、思うような利益を得られないだけでなく、長期的に資産形成に必要な信頼を損ない、不利になる場合もあります。

なぜなら、日本において、投機的行為対して評価されず、マイナスのイメージが強いです。

今回は少し日本における不動産投資と投機の違いを確認しておきたいです。

投機➡不動産を購入し、短期間所有して売却していくこと。

投資➡超長期的な利益を求めて不動産を運用していくこと。

短期的な利益のために売買を繰り返すことを「投機」と言います。

例えば、物件購入後、短い保有期間のうちにそれ以上の値段で売却し、キャピタルゲインを得ることを指します。

日本税法上はこのような投資行為に短期譲渡所得税を設けています。最高税率は40%です。

これに対して「投資」は中長期にわたり、物件に資金を投入することで保有資産(量)の増加、あるいは、資産価値(質)を増加・維持させリターンを得る行為を指します。

更に「投資」には、さらに5つの大きな方向性があります。

① 定期的収益

投資家は特定期間、継続して収益を得たいと考えています。つまりインカムゲインの考え方です。

② レバレッジ

投資家は借りたお金を利用してより多くのリターンを得たいと考えます。

そのために、借りたお金のコスト(金利等)よりも高い収益があるものを取得する必要があります。また、銀行から評価の高い物件は融資に有利なことを忘れてはいけません。

③ 資本増加

オーナーは資産価値を上げたいと考え、長期的に資産価値を上げるために家賃を上げていく事です。

④ 安全性

(元本の保護をしたい)

オーナーは長期間価値を保つため、高級な不動産を購入してそれを維持し、その投資を守ることです。

⑤ 税務上の利得

(節税したい)

オーナーは減価償却によって所得があったと見なされる時期を遅らせる、あるいは節税することです、

つけ加えるならば、6つ目として「社会貢献」や「自分自身の誇り」のためにというのも、不動産投資の大きな目的としてあるかもしれませんね。

私自身も7,8年前から商店街の空きテナントに着目して、まちづくり活動を始めました。今まで不動産業者としての視点だけでなく、街の視点を持って仕事できるようになりました。
不労所得の大家ではなく、自分の仕事を通じてまちに変化をもたらす遣り甲斐を見つけました。これからも情熱をもってこの仕事を続けていきたいです。

次回は、前述した「安定な収益」や「安全性」、「税金」などを数回に分けてお話をしたいと思います。お楽しみに!